「DVと虐待―「家族の暴力」に援助者ができること」 信田さよ子 医学書院
千葉県に住む栗原心愛さん(当時10)が自宅浴室で死亡した虐待事件で、父親の暴行を制止しなかったとして母親が傷害ほう助罪に問われ懲役2年を言い渡されたことは記憶に新しい。
一連の報道で、本書の著者である信田さよ子さんは長年カウンセラーとしてドメスティックバイオレンス(DV)に苦しむ女性たちの援助をしてきた立場からしばしばメディアでコメントされていた。
そんな中ある朝、NHKの朝のニュースで流された彼女の短いコメントは明らかに彼女の今までの主張とは異なり、虐待を黙認してきた母親に重い責任があるかのような印象を受けたので強い違和感を覚えた。
そして、今日本書を読んで、やはりNHKの報道は明らかに彼女の主張を「編集」し母親に対しての批判を助長するような偏見に満ちていたものだったと分かった。
「自身をもって介入するために」本書の帯にはそう書かれている。
私がそういう場面に出くわした際、援助者になれるのか、正直覚悟ができていないのだが、リアルで出会うDV被害者の味方であり続けることをどうか私が諦めませんように…
(メンバーSさんのレコメンド文より)
母親アップデートコミュニティ
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